カリキュラム表題

表題1

当院の消化器内科は、年間7000件の内視鏡検査を行い、大腸癌の内視鏡治療では愛知県下で第三位の件数を行うなど、精力的に内視鏡検査・治療を実施している。 2005年には医学書院より「腸にやさしい大腸内視鏡挿入法」を出版し、安全な大腸内視鏡挿入法について指導をしてきた。 当院では内視鏡診断学にも力を入れている。

1991年から実体顕微鏡観察、1994年からは大腸の拡大電子スコープをルーチン検査として導入し、通常内視鏡観察、拡大内視鏡観察、実体顕微鏡観察、病理所見の徹底的な対比をすることによって、内視鏡診断学の精度を上げてきた。食道、胃のESD症例でも術前に拡大観察を実施している。そして、20年以上前から、経験した貴重な症例を、東京の大腸研究会に、ほぼ毎月かかさずに提示してきた。 また、潰瘍性大腸炎、クローン病など、炎症性腸疾患の患者も多数診療している。一方、慢性肝炎についても、B型肝炎訴訟の家族検査を、東海三県から広く受け入れてきたことから、多くの症例を有している。 当院は今まで、青森、埼玉、東京、静岡、愛知、岐阜、三重、京都、大阪、広島、香川、熊本から消化器内科の研修医を受けてきた。

今後とも、やる気のある多くの研修医を広く募集したい。



表題2

当院の研修では以下のことを目指す。

1.安全な内視鏡検査・処置を身につける。
2.内視鏡診断学に習熟する。
3.基本的な消化器疾患の診断と治療について経験し、文献的考察を加える。
4.学会発表も精力的に行い、専門医を修得する。


表題3

原則2年。状況によっては6ヶ月以上から研修を受け入れる。



表題4

・日本内科学会教育病院
・日本消化器内視鏡学会指導施設
・日本消化器病学会認定施設
※当院で研修することにより、内科認定医、消化器内視鏡学会専門医、消化器病学会専門医の資格が修得できる。



表題5

スケジュール
・火曜日07:30~病棟症例検討会
・水曜日13:20~病棟新患カンファ
・水曜日16:00~上部内視鏡読影会
・木曜日15:30~外科症例検討会
・金曜日08:00~抄読会


表題6

午前:外来1-2単位,上部内視鏡1単位,大腸内視鏡1単位、腹部エコー1単位
午後:ESDもしくは血管造影検査1単位,胆道系検査1単位


表題5

全内視鏡室(3部屋)および透視検査室
A:術者として B:助手として

◎肝臓
・肝生検:A
・肝膿瘍ドレナージ:A
・腹部動脈造影:A
・肝動脈塞栓術:A
・肝臓癌に対するラジオ波焼灼術:B
・腹水穿刺:A

◎胆道系 ・胆嚢穿刺吸引:A
・胆嚢ドレナージ:A
・PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ):A
・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影):A
・EST(内視鏡的乳頭切開術):A
・EPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術):A
・ENBD(内視鏡的経鼻胆管ドレナージ):A
・EPD(内視鏡的膵管ドレナージ術):A
・内視鏡的総胆管結石除去術:A
・PTCD(経皮経肝胆道ドレナージ) :B
・膵管ステント留置:A

◎食道
・食道拡張術:A
・EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術):A
・EIS(内視鏡的硬化療法):B
・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術):B
・SBチューブの留置:A

◎胃
・上部内視鏡:A
・下部内視鏡:A
・内視鏡的止血術:A
・早期胃癌に対するESD:B

◎大腸
・全大腸内視鏡検査:A
・ホットバイオプシー:A
・ポリペクトミー:A
・EMR(内視鏡的粘膜切除術):A
・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術):B

◎その他
・小腸二重造影:B
・B-RTO(バルーン下逆行性経静脈的塞栓術):B


表8

担当患者約10名 (消化器系が主だが,内科一般の疾患もある)


表9

・急性肝不全の診断と治療
・B型肝炎への抗ウイルス療法
・C型肝炎への抗ウイルス療法
・肝硬変と合併症の治療
・NASHの診断、治療
・AIHの診断、治療
・急性胆管炎の治療
・急性胆嚢炎の治療
・急性膵炎の治療
・食道癌の診断と治療
・消化性潰瘍の治療
・急性腸炎の診断と治療
・潰瘍性大腸炎の診断と治療
・クローン病の診断と治療
・腸閉塞の診断と治療


表10

・12月の消化器内視鏡学会で演題発表
・3月の民医連消化器研究会で演題発表
・全国学会発表、論文執筆は適宜

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