・研修対象者は初期臨床研修を修了した医師(卒後3年目以上)とし、協立総合病院
ERを中心としたER専任医師(ERに専従して救急患者の診療にあたる専門医)を養成することを目的とする。
・本プログラム修了時に、日本救急医学会救急科専門医認定の申請資格を有するものと
する。
・指導医:小玉医師、小西医師
・プログラム責任者:小西医師
・受け入れる後期研修医は1年間に若干名
・研修期間は3年間であるが、それ以上の研修も推奨する。
・日本救急医学会救急科専門医の認定には救急部門専従医として3年間(36ヶ
月)以上の臨床経験が必要である。(初期臨床研修のうち3ヶ月間を救急部門で研修している)
・ER専従研修を他病院のICU研修や3次救急研修に変える事も可能である
が、24ヶ月は当院で研修するものとする。
・当院ERの医療内容だけでは外傷診療や集中治療の経験が不十分である。
・そのため希望がある場合はICUや3次救急の研修のために他病院へのローテーショ
ンも認める。
・もちろん、院内の他部門へのローテーションによる研修も推奨する。
(1)蘇生チームのリーダーとして、心肺停止患者に対する初期対応が出来る。
(2)重症患者に対する初期診断と初期治療が出来る。
(3)慢性疾患患者の悪化を早期発見、予防できる。
(4)急病、外傷の初期対応ができる。
(5)救命救急医療に必要な手技を取得している。
(6)緊急を要する病態において、ポータブルエコー(心エコー、腹部エコー)を使
用して診断が行える。
(7)救急医療分野に関するCT、MRIの読影に習熟している。
(8)適切なタイミングで最適な専門医に応援要請ができる。
(9)医師間の引継ぎ時に適切な申し送りをすることができる。
(10)救急医療に関する学術活動を自ら行える。
(11)院内の他の職種と協力し、ER診療現場を統括できる。
(12)ERを受診する患者、家族の不安に傾聴、共感できる。
(13)死に行く患者、家族の悲嘆に共感できる。
(14)患者の生活と労働実態を考慮した対応が出来る。
(15)後輩の教育に意欲的に取り組み、ER医療の指導が出来る。
(16)メディカルコントロールを理解し、地域における自らの役割を果たすことが
できる。
(17)災害医療について理解し、現場トリアージ、医療トリアージ、搬送トリアー
ジを実践できる。
(1)協立総合病院救急外来専従研修(24~36ヶ月間)
・病棟受け持ち患者を持たず、救外医療に専念する。
・基本的に1人で診察、検査、診断、治療までを行う。
・必要に応じて、指導医や専門医にコンサルトを行う。
・初期研修医からの
コンサルトがあれば、自分の能力に応じてコンサルトを受ける。
コンサルトを受けることは、自己の不十分な点を知る非常に良い機会となる。
・救急運営会議に参加し、ERを取り巻く様々な管理運営上の問題点を知り、解決を
探る議論に参加する。
(2)他施設救急研修 (オプション最長12ヶ月間:6ヶ月間+6ヶ月間)
・集中治療室
(ICU):藤田保健衛生大学にて、6ヶ月間の院外研修を行う。希望
がある場合は他の施設でも問題ない。
・重症外傷治療部門:重症外傷を受け入れている救命救急センターにて、6ヶ月間の
院外研修を行う。
(3)カンファレンス
・週1回行われる救急学習会に参加し、運営にも関わる。
・月1回行われるM&M学習会に参加し、運営にも関わる。
・月1回行われる救急外来合同学習会or救急隊合同症例検討会に参加し、運営にも
関わる。
(4)ローテーション研修
1)フルタイム・ローテーション研修
*以下の分野に関しては病棟配属での研修が望ましい。
・循環器内科(3ヶ月間)、消化器内科(3ヶ月間)、麻酔科(3ヶ月間)
2)外来診療研修
*以下の分野に関してはER研修を行いながら、当該分野の外来診療を研修する(週
1単位)。
・整形外科:(6ヶ月間)
3)検査研修
*以下の分野に関しては週1~2単位の研修を行う。
・画像診断(6ヶ月間)、腹部エコー(3ヶ月間)、心エコー(3ヶ月間)
・気管支鏡検査(3ヶ月間)、胃内視鏡検査(6ヶ月間)
(5)協立ICLSコース
・1年間に2回行われる協立ICLSコースに基本的に全て参加し、インストラクタやチューター、ブース長などを勤め、救命救急医療に関する教育活動に参加
するとともに、自らの救命救急医療に関する知識や技量を向上させる。
(6)災害訓練
・院内の災害訓練コースに参加
(7)教育訓練コースの受講
※ER後期研修プログラムの期間中に、以下の教育訓練コースを受講することが望まし
い。
1)JATEC(Japan Advanced
TraumaEvaluation and Care)のプロバイダ資格
2)JPTEC(Japan Prehospital
TraumaEvaluation and Care)のプロバイダ資格
3)日本救急医学会
認定ICLS(Immediate
CardiacLifeSupport)のインストラクタ資格:当院で1年に2回行われる協立ICLSコースのインストラクタを5回行えば申請できる。
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